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Here comes a new kind of French New Wave.
あこがれが女神の歌声を盗んだ!
サスペンス、アクション、ロマンスの眩き結晶。


パンフレット ■ 回転するサスペンス!
2本のテープが少年を追いつめる。

あこがれが女神<ディーバ>の歌声を盗んだ!
幻想と疾走−−パリ3年、ニューヨーク2年、
驚異のロングラン。
新鋭ベネックス監督の超感覚サスペンス・ロマン


題名の「ディーバ」とは歌の女神の意味である。 主人公のジュールは18才の郵便配達夫だが、彼にとってのディーバは、美しい黒人オペラ歌手シンシア・ホーキンスだ。シンシアは自分の歌の録音を決して許さないが、ジュールは彼女の歌うオペラ「ワリー」のアリアを密かに録音する。 
シンシアのテープと、偶然まぎれこんだ売春組織の秘密を暴露した告白テープ。2本のサウンド・テープを持つジュールを追って、警察、パンク・ファッションの殺し屋2人組、さらに海賊版製作をもくろむ台湾系のレコード業者など、さまざまな人影が交錯する。ジュールの友人で、”波を止めること”を夢見る風変わりな男ゴロディッシュとパートナーのアルバは、フクザツにからみ合った事件を、あたかもジグゾー・パズルをくみ上げるがごとく、ひとつひとつ見事に解決してゆく・・・・。 
(83年11月・日本公開当時のチラシから転載)


■ すべてはここから始まった
今甦るベネックス衝撃のデビュー作

完成から13年、日本公開から10年を経て、今再び「ディーバ」が蘇る。 1981年のジャン=ジャック・ベネックスと彼の長編第1作「ディーバ」の衝撃の登場は、1つのエポックだった。そしてそれは、従来のフランス映画にはない、今まで存在したどの映画のジャンルにも属さない新しいタイプの映画の登場であり、1つの時代の到来を告げていた。この映画は後続する「ポンヌフの恋人」のレオス・カラックスや「グラン・ブルー」のリュック・ベッソンら、ニュー・フレンチ・ムービーのムーブメントの発端になっただけにとどまらず、ファッションや音楽など様々なカルチャーシーンに影響を与える結果となった。90年代になってもこの映画を起とする映画の潮流が、現代のヨーロッパ映画を席巻していると言える。そのベネックスの映画デビュー作が再びスクリーンで観られる事になった。折しも93年に同監督の「ベティ・ブルー」の完全版「ベティ・ブルー・インテグラル」が公開され大ヒットを記録し、ベネックスに熱い注目が集まったが、中でも本作「ディーバ」の再映を望む声は次第に高まっていた。今、ニュープリントによる復活は、10年の歳月を全く感じさせない新しい衝撃として、私たちに多くの影響を与えてくれるに違いない。

音楽を熱烈に愛する郵便配達人の青年ジュールは、ディーバ(=歌の女神)と呼ばれる美しく神秘的な黒人オペラ歌手シンシア・ホーキンスに憧れる余り、彼女の声をテープに盗み取りし、ついには彼女に接近することに成功する。いつしかふたりの間には純粋な愛情が芽生えつつあった。一方で売春組織の内幕を暴露した告白テープがジュールの乗るバイクに隠された事から、ジュールは複雑な事件に巻き込まれていく。存在しないはずのディーバのテープで海賊版製作を狙う台湾系レコード業者と、地下組織の秘密が録音されたテープを狙う殺し屋と警察。2本のカセットテープを持ってパリの街を逃げ回るジュール。偶然知り合った不思議なベトナム系アルバと同居人の男ゴロディッシュのカップルによって複雑に絡み合った事件の真相が明かされていく。

(完全版公開時:ギャガ・コミュニケーションズ)

■ サスペンス、アクション、ロマンスの眩き結晶。

『ベティ・ブルー』のベネックス監督による
スタイリッシュエンターテインメント!

サスペンス、アクション、そして洒落た恋物語−−、スタイレッシュな映像美学の中に全てを融合させたジャン=ジャック・ベネックス監督の野心溢れるデビュー作にして最高傑作。熱烈なラブコールにこたえニュープリントで13年振りに蘇った。 
国際的麻薬・売春組織、その内幕を暴露したテープの行方を追い、警察、組織、そして組織の放った殺し屋たちが暗躍する。テープはひょんな偶然から若い郵便配達夫ジュールの袋の中へ。 
何も知らない彼に忍び寄ったのは意外にも海賊盤レコードの闇グループだった。ジュールは美貌の天才オペラ歌手シンシア・ホーキンスに心酔するあまり、決してレコードを出さない彼女のコンサートを盗み録りしていたのだった。 
<女神・ディーバ>の幻の歌声に操られるが如く2本のテープを手にパリ中を逃げ惑うジュール。シンシアとの純粋な恋の芽生え。そして不思議なカップルとの出会い・・・。絡まり会った事件とサスペンスに今、以外な終止符が打たれる。

(ビデオ/ジ・アルティミットのカバーより転載)


■女神の歌声を盗んだ少年に思わぬ事件が・・・。
新感覚サスペンスロマン。

音楽マニアのジュールは十八歳。熱愛する歌の女神"ディーバ"シンシアのコンサートをひそかに録音した彼は、なぜか警察や殺し屋たちから追い回される破目になる。わけもわからないまま逃げ続ける少年に救いの手をさしのべる美少女アルバと、謎の男ゴロティッシュ。暗躍する日本のレコード会社・・・・花の都パリを舞台に軽快なタッチで描く、ポップで 洒落た都会派サスペンス・ロマン

(新潮文庫カバーより転載)

■批評等


…純粋にきらめいている。
様式と古風なガラクタの混合。
その、どのショットも観客の喜びを誘う。
これは華麗な映画のオモチャだ。
(ニューヨーカー誌・ポーリーン・ケール)

目もまばゆい大傑作
(ピープル・マガジン、ジム・カーロ)

今年公開される映画でもっとも純粋にエンターテイニングな映画。
過去10年にフランスからきたもっとも素晴らしい映画だ。
(ヴィレッジ・ヴォイス、J・ホーバーマン)

官能的で、遊びごころにあふれていて、
こんな映画は見たことがない。
スピルバーグがコクトーとクロスオーバーしたようなものだ。
(ニューズウィーク、デヴィッド・アンセン)

聖なる狂気の作品。
コメディー、ロマンス、オペラ、
さらに殺人事件まで・・・ 

Divine madness,
full of comedy, romance,
opera and murder
(ローリングストーン誌、マイケル・スラゴー)

Electrifying!
(Chicago sun-Times, Roger Ebert)

Audacious and Original!
(New York Magazine)

An Extraordinary Thriller!
(Variety)

The Most Exciting Debut In Years!
(Time Out)


  • リメイク?

    2000年2月のニュースで、「ディーバ」のリメイク権をウィル・スミスの プロダクションが(ダイアナ・ロスから)獲得したと伝えられている。 ホイットニー・ヒューストン主演でリメイク制作を企画中で、ヒューストンのプロダクションと 話をすすめているとか。(げっーっ) その後、数年が過ぎたが、制作に入ったという話は聞いていない。



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