kzy.com/diva

■ドミニク・ピノン … "坊主刈り(スキンヘッド)"
Dominique Pinon .... Le cure


pinon pinon
pinon pinon


パンク・ファッションに身を包み、相棒の"カリブ海"と行動する殺し屋"坊主刈り(スキンヘッド)"。 言葉少なく、口を開けば「XXは嫌いだ」を連発する。 常に右耳にイヤホンをしており、手を当てては何か聴いているようだが…。

その異様なまでの存在感からポスター等でも他の登場人物より大きく扱われていた彼だが、 劇中では常にサングラスをしていたので、その素顔は分からなかった。

「ディーバ」のキャスティングを担当した ドミニク・ベネアールに見出され、これがドミニク・ピノンの長編映画デビュー。 ここでの演技が注目されて以降、演技派俳優として知られ、 90年代に入ってからは「デリカテッセン」を筆頭にした ジャン=ピエール・ジュネ監督作品の常連として人気を得ている。 そうです、「アメリ」ではカフェ・ド・ドゥ・ムーランの常連男の役でした (久し振りに彼の姿を見たので、あの彼には一層ウケてしまった)。

ジャン=ピエール・ジュネ監督作品での彼、
  • 「デリカテッセン」(91)…人肉食いの肉屋の主人に命を狙われる青年。
  • 「ロスト・チルドレン」(95)…クローン人間を創りだした博士。
  • 「エイリアン4」(97)…両足がない男。
  • 「アメリ」(01)…嫉妬深い常連客。梱包材をプチプチ潰すのが愉しみ。
pinon
「ディーバ」撮影時は20代半ばだったピノン。右の写真の「アメリ」での彼と比べると、細身で顔つきも相当に若いけれど、 あの個性的な顎や口のあたりは昔からのもの。

1955年3月4日、メーヌ・エ・ロワールのソーミュール(Saumur, Maine-et-Loire, France)生まれ。
1978年から1980年までルネ・シモンの演劇コースで学び、その後、劇団”サラマンドル”に入団し舞台俳優に。

「ディーバ」のキャスティング・ディレクターを担当したドミニク・ベネアールに見出され アルチュール・ジョフェの短編「Le De' Couverte」(81)を経て「ディーバ」に出演。
翌1982年、ダニエル・ヴィーニュ監督の「マルタン・ゲールの帰還」(映画祭上映のみの公開)で セザール賞の有望若手男優賞の候補に。
delicatessen
ベネックス監督作品では「溝の中の月」(82)の後で、「ベティ・ブルー」(86)にも出ているが、 こちらの方は当初公開の2時間版ではシーンがカットされてしまっているので、 「同・インテグラル」でしか姿は見れない。


90年代には鬼才ジョルジュ・ラベリ演出の「Mein kampf」(マリア・カザレス共演)、 「Maison d'arret」(エドワード・ボンド作)等で舞台俳優としても活躍していたようだが、 何よりも彼の存在を決定的にしたのは、上記の通り一連のジュネ監督作品。なお、「デリカテッセン」(91)では スペインのCatalonian International Film Festivalで主演賞を受賞している。


  • 1981 ディーバ 監督:ジャン=ジャック・ベネックス
  • 1982 マルタン・ゲールの帰還 Le Retour de Martin Guerre 監督:ダニエル・ヴィーニュ
  • 1982 溝の中の月 監督:ジャン=ジャック・ベネックス
  • 1984 ネモの不思議な旅 異次元惑星のプリンセスを救え!
  • 1985 遠い日の家族
  • 1986 ベティ・ブルー・インテグラル 監督:ジャン=ジャック・ベネックス
  • 1987 デビルス・パラダイス 悪魔の楽園
  • 1988 フランティック 監督:ロマン・ポランスキー
  • 1988 聖なる酔っぱらいの伝説 監督:エルマンノ・オルミ
  • 1991 デリカテッセン 監督:ジャン=ピエール・ジュネ&マルク・キャロ
  • 1995 ロストチルドレン La Cite des Enfants Perdus 監督:ジュネ&キャロ
  • 1997 エイリアン4 Alien: Resurrection 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
  • 2001 アメリ Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain 監督:ジャン=ピエール・ジュネ

IMDb



kzy.com 総合カウンター