![]() ![]() ■ドミニク・ピノン … "坊主刈り(スキンヘッド)" Dominique Pinon .... Le cure ![]() ![]() ![]() ![]() パンク・ファッションに身を包み、相棒の"カリブ海"と行動する殺し屋"坊主刈り(スキンヘッド)"。 言葉少なく、口を開けば「XXは嫌いだ」を連発する。 常に右耳にイヤホンをしており、手を当てては何か聴いているようだが…。 その異様なまでの存在感からポスター等でも他の登場人物より大きく扱われていた彼だが、 劇中では常にサングラスをしていたので、その素顔は分からなかった。 「ディーバ」のキャスティングを担当した ドミニク・ベネアールに見出され、これがドミニク・ピノンの長編映画デビュー。 ここでの演技が注目されて以降、演技派俳優として知られ、 90年代に入ってからは「デリカテッセン」を筆頭にした ジャン=ピエール・ジュネ監督作品の常連として人気を得ている。 そうです、「アメリ」ではカフェ・ド・ドゥ・ムーランの常連男の役でした (久し振りに彼の姿を見たので、あの彼には一層ウケてしまった)。 ジャン=ピエール・ジュネ監督作品での彼、
![]() 「ディーバ」撮影時は20代半ばだったピノン。右の写真の「アメリ」での彼と比べると、細身で顔つきも相当に若いけれど、 あの個性的な顎や口のあたりは昔からのもの。 1955年3月4日、メーヌ・エ・ロワールのソーミュール(Saumur, Maine-et-Loire, France)生まれ。 1978年から1980年までルネ・シモンの演劇コースで学び、その後、劇団”サラマンドル”に入団し舞台俳優に。 「ディーバ」のキャスティング・ディレクターを担当したドミニク・ベネアールに見出され アルチュール・ジョフェの短編「Le De' Couverte」(81)を経て「ディーバ」に出演。 翌1982年、ダニエル・ヴィーニュ監督の「マルタン・ゲールの帰還」(映画祭上映のみの公開)で セザール賞の有望若手男優賞の候補に。 ![]() ベネックス監督作品では「溝の中の月」(82)の後で、「ベティ・ブルー」(86)にも出ているが、 こちらの方は当初公開の2時間版ではシーンがカットされてしまっているので、 「同・インテグラル」でしか姿は見れない。 90年代には鬼才ジョルジュ・ラベリ演出の「Mein kampf」(マリア・カザレス共演)、 「Maison d'arret」(エドワード・ボンド作)等で舞台俳優としても活躍していたようだが、 何よりも彼の存在を決定的にしたのは、上記の通り一連のジュネ監督作品。なお、「デリカテッセン」(91)では スペインのCatalonian International Film Festivalで主演賞を受賞している。
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