
「ディーバ」サントラ・イタリア盤
映画は主人公ジュールが黒人オペラ歌手シンシア・ホーキンスの歌う「ワリー」のアリアを密かに録音するところから始まる。
冒頭、ジュールがリサイタルの会場に入っていく時に、
入り口に「COMPLET / 満員」と書かれたポスターがちらりと映る。
シンシア・ホーキンスを演じ、実際に歌ってもいるアメリカ人オペラ/ソプラノ歌手、
ウイルヘルメニア・フェルナンデスのクレジットがこれにさらりと重なる。
そのポスターの図案は、リサイタルのプログラムにも使われていた設定となっていて(終演後、ジュールは
シンシア・ホーキンスからこれにサインをもらうのだが)、後にジュールのロフトが荒らされた後で
彼が部屋に戻ってみると、そのプログラムがターンテーブルの上に乗せられて、ぐるぐると回っているのだった。
「ディーバ」のサントラは、フランス盤も日本のも、米国のも各国の映画ポスターが
そのままジャケットに使われているのだが、イタリア盤では"シンシア・ホーキンス"の
リサイタル・ポスターの図案が使われていた。…と言ってもビミョーに違ってて、
色鉛筆で即席で描いたような、ちょっと雑な(不恰好な)印象もあるのだけど、
オタクゴコロをくすぐるデザインのお陰で、コレクションのひとつとなっている。
ちなみにイタリア版・映画ポスターは、これとはまた異なった、
マニア度が高いデザインなので、それはまた別の機会に。
LABEL: Delta DEL 7015 (Italy)
|